高知県東部に位置する中芸地域は、かつて西日本最大の森林鉄道が駆け巡り、銘木魚梁瀬杉をはじめとする林業で栄えました。しかし、時代の流れとともに林業は衰退し、森林鉄道もやがて廃線をむかえます。
そんな中、当時の人々はその林業に代わる産業として身近にあった「ゆず」に注目、栽培に力を注ぎ、今では日本一の生産量を誇る地域となっています。かつての森林鉄道の軌道跡はゆずを載せた軽トラックが走るゆずロードへ生まれ変わり、軌道跡沿いにはゆずの彩りに満ちた景観が広がります。
この森林鉄道からゆずへの物語は文化庁から日本遺産に認定されています。