ゆずと森林鉄道日本遺産について
中芸地域の案内
- 中芸地域とは
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高知県の東に位置する中芸(ちゅうげい)地域。
高知県安芸郡の安田町、田野町、奈半利町、北川村、馬路村の5町村のことを中芸地域と呼んでいます。
中芸地域は、かつて西日本最大の林業が栄えた地域です。
そして、現在では、日本一のゆずの産地として全国に出荷しています。
中芸地域5町村のおすすめポイントをご紹介しています。
自然と歴史が調和した静かで美しい港町
北東に野根山をのぞみ、歴史を感じさせる古い町並みを特徴とする奈半利の町は、紀貫之の「土佐日記」にも記されています。土佐と阿波を結んだ官道「野根山街道」があり、交通の要衝として栄えてきた町でもあります。
町のあちこちに旧跡や寺院が数多く点在し、奈半利町の古い町並みは町歩きも楽しめるスポットです。港町の名残で、飲食店が多いのも特徴。
太平洋の約70種類のサンゴが見られるサンゴウォッチングも人気です。
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奈半利駅
駅から太平洋を一望できる景観は一見の価値ありです。
新鮮な野菜、弁当、地酒、ゆずジュースなど高知県東海岸の美味が揃う物産館「無花果」が駅構内にあります。
3階の「イタリア食堂トンノ」では地元食材を使ったご当地イタリアンがいただけます。 -
サンゴの見える海
奈半利町海浜センター前の海の中は、色とりどりのサンゴがたくさん見られます。その数なんと約70種類。サンゴだけでなく、たくさんの魚達も生息しています。カヤックやシュノーケリングで幻想的な海の中の散策体験はいかがですか?
海辺の自然学校 高知県安芸郡奈半利町甲2293-2地先
TEL.0887-38-5127(予約は奈半利町海浜センターまで)
〈営業期間〉4月1日から10月31日まで
豊かな自然に恵まれた四国一面積の小さな田園の町
高知県の東部に位置した総面積6.53㎢の四国一面積の小さな町です。江戸時代、政治・経済・文化の中心地として大いに繁栄し、今なお当時の繁栄を感じさせる建築物がその面影を残しています。
天保15年(1844年)に建築され、藩主が参勤交代や東部巡視の時の本陣として使用していた「岡御殿」は昭和60年に県の有形文化財に指定されました。お殿様やお姫様の貸衣裳サ-ビスもあります。
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道の駅 田野駅屋
「ごめん・なはり線」田野駅と一体となった「田野駅屋」は四国一元気な道の駅。
地元の特産品やご当地グルメを取り扱う直販コーナーや軽食コーナーを併設した田野町の魅力が詰まった施設です。
また、田野町の魅力を自転車で回りながら感じてもらうために、レンタサイクルも行なっています。
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田野町完全天日塩製塩体験施設
ここでは、太陽熱と風力の自然エネルギーだけで塩を作っています。 日本でも数少ない完全天日塩の塩づくりを、間近で見たり体験することができます。
日本一の鮎の棲む清流の町
歴史遺産ともいえる鉄橋やトンネル、軌道跡など遺構が数多く残っている、ノスタルジックな雰囲気の町です。中芸5町村一帯を結ぶ「旧魚梁瀬森林鉄道施設」は、交通機関として昔の人々の生活の足になり、地域の交流にも役立ちました。
町の中央を流れるダムのない川、清流安田川は川本来の自然体系が今も息づいていて、中でも鮎は「全国清流めぐり利き鮎会」で2度のグランプリに輝きました。
近年は、景観の美しさが見直され、キャンプ場の整備や、イベント開催など、観光面の開発が積極的に進められています。
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輝るぽーと安田
安田町の玄関口、国道55号沿いにある総合交流拠点施設。
平成30年12月からは、装いを新たに和食をメインにしたレストラン「安田の茶屋」がオ-プンし、産直の野菜やお惣菜、特産品などを販売する「土佐の元気市」、地元でその日のうちに水揚げされた鮮度抜群の魚が並ぶ「魚輝(うおてる)」があります。
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旧市川医院 (安田まちなみ交流館・和)
安田町商店街にある旧柏原邸、旧市川医院は安田まちなみ交流館・和として活用されています。旧柏原邸は大正から昭和初期の土佐東部の建築様式で、魚梁瀬の天然木材がふんだんに使われていて土間でつながった旧市川医院は大正生まれのレトロな洋館風の建物です。髙松順蔵など郷土が輩出した幕末明治維新の先人たちが紹介されています。
幕末の英雄が生まれた、豊かな自然が広がる山村
北川村は、村の約95%が森林という豊かな自然の中にある、人口1300人ほどの小さな村です。ゆずの名産地でもあり、高知県は全国シェア40%を誇るゆずの産地ですが、その1/4が北川村で生産されています。
どの世代が来ても楽しめる「モネの庭」マルモッタンや、明治維新へ向けて活躍した幕末の志士、中岡慎太郎の記念館、北川村温泉など数々の見所があります。
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モネの庭 マルモッタン
印象派の巨匠であるモネの愛した庭として有名なフランス、ジヴェルニーにある「モネの庭」を高知の自然の中に再現したのが、北川村「モネの庭」マルモッタンです。それまで門外不出だった「モネの庭」をフランスのモネ財団により名のることを許されています。
季節とともに、色彩を変えるモネの作品のような美しい庭を散策できます。
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中岡慎太郎館
坂本龍馬とともに維新回天に尽くした幕末の志士、中岡慎太郎の資料館です。北川村出身の中岡慎太郎は、20歳で庄屋見習いとしてゆず栽培などを指導し、農民のために活躍しましたが24歳の時に土佐勤王党に加盟。その後脱藩し、その生涯を維新回天のために日本を動き回りました。
その慎太郎の30年の生涯を「中岡慎太郎館」が伝えてくれます。
魚梁瀬杉で栄えた山間の「ゆずの村」
馬路村は、周りを1,000m級の山々が囲む、山奥の小さな村です。森林の大半が県木にも指定されている魚梁瀬杉で、藩政時代には土佐藩の有力な財源であったといわれています。
「ゆずの村」としても知られ、ぽん酢しょうゆ「ゆずの村」やゆずはちみつ飲料「ごっくん馬路村」は、県内のみならず、首都圏でも流通している名産品です。
村を代表する宿泊施設「馬路温泉」は地元ならではの料理と美肌効果があると評判の温泉が自慢で、毎年多くの宿泊客が訪れています。
また、「日本で最も美しい村連合」への加盟や「にほんの里100選」への選出など、景観に配慮した村づくりを進めています。
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馬路温泉
魚梁瀬杉とゆずの産地として知られる高知県馬路村の清流・安田川沿いに湧く温泉です。
宿泊や食事も可能な「コミュニティセンターうまじ」内に、日帰り温泉施設の「馬路温泉」があります。広々とした男女別大浴場と半露天風呂、家族風呂と揃っています。
泉質はナトリウム、炭酸水素塩・塩化物泉で肌にやさしく、入浴後にスベスベになるのが特徴です。 -
made in 馬路
人口約900人の村でつくり出される特色ある製品たち。
馬路村農協のゆず製品は統一感のある田舎ならではのデザイン。
グッドデザイン賞を受賞した木のバッグ「monacca」は、デザイン性が高く評価されていて、知名度も全国的。