ゆずと森林鉄道日本遺産について

ストーリー

南国土佐の東に位置する中芸地域。かつて西日本最大の森林鉄道が駆け巡った中芸は、林業に代わる産業としてゆず栽培に力を注ぎ、今や日本一の生産量を誇っている。木材を運んだ森林鉄道の軌道は、ゆず畑の風景広がる「ゆずロード」に生まれ変わったのである。
川沿いや山間に広がるゆず畑、小さくかわいい白い花、深く鮮やかな緑の葉、熟すとともに濃くなる黄色の果実が季節ごとに彩る景観。ゆず寿司などの風味豊かな郷土料理。中芸のゆずロードをめぐれば、ゆずの彩りに満ちた景観と、ゆずの香り豊かな食文化を堪能することができる。

構成文化財

中芸は、かつては林業で栄え、大木を伐る掛声が響く地であった。古くは弘法大師の時代から伐り出され、豊臣秀吉が洛陽東山佛光寺の大仏殿の建材に用いた銘木・魚梁瀬杉をはじめ、多くの木材を産出し、安田川・奈半利川に流して河口へ、そして海から日本全国へと送り出してきた。
明治末から敷設がはじまり、隧道や橋梁により中芸一帯を環状に繋いだ魚梁瀬森林鉄道、通称「りんてつ」は、木材の搬出だけでなく、トロッコで学校に通い、トロッコでお嫁入りなど人の暮らしを繋ぎ交流を生んだ。
原生的杉林景観の残る千本山、材木業や回船業で名を馳せた豪商の屋敷が軒を連ねる町並みとともに中芸にちりばめられた18ヶ所におよぶ「りんてつ」の遺構群は、林業の隆盛とこの地の繁栄を象徴している。

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その他の構成文化財

日本遺産とは

~我が国の文化・伝統を語るストーリーを認定~ 「日本遺産(Japan Heritage)」は地域の歴史的魅力や特色を通じて我が国の文化・伝統を語るストーリーを「日本遺産(Japan Heritage)」として文化庁が認定するものです。ストーリーを語る上で欠かせない魅力溢れる有形や無形の様々な文化財群を、地域が主体となって総合的に整備・活用し、国内だけでなく海外へも戦略的に発信していくことにより、地域の活性化を図ることを目的としています。

文化庁が地域の歴史的魅力や特色を通じて日本の文化・伝統を語るストーリーを認定する「日本遺産」に高知県東部の中芸5町村のストーリー「森林鉄道から日本一のゆずロードへ-ゆずが香り彩る南国土佐・中芸地域の景観と食文化-」が認定されました!

ゆずと森林鉄道
日本遺産協議会

魚梁瀬森林鉄道 を中心に高知県東部の5町村(安田町、田野町、奈半利町、馬路村、北川村)で日本遺産認定を受けるために設立されました。